富士登頂 2018 (日本百名山、1本め)

富士登頂、30年ぶり。
前回は徹夜で滝沢林道を走り、その足で一気に山頂へ登ったが…
今そんなことしたら死んでしまいます。
(現在滝沢林道は五合目まで上がれません。4合目辺りでその先が閉鎖されています)

吉田口五合目

富士開山中、スバルラインはマイカー規制。
北麓駐車場に車をおき、バスで五合目へアプローチ。

標高は約2300メートル

2300メートル…そんじょそこらの山の山頂よりも遥かに高い。
敏感な人ならここで既に空気の薄さを感じるはず。

富士山…

すぐそこに山頂が見えますが、富士山そんなに甘くありません。
しかし、なんでなんで外人だらけ。ここはどこなん?
登山しているひとも半分以上が外人です。
しかし彼らのイデタチ、富士山舐めてます。

吉田口6合目

ここまでは距離はありますが、ダラダラと平地っぽいところを歩きます。
高度はぜんぜん稼げていません。

ぐんぐん高度を上げる

6合目を過ぎると傾斜がきつくなってきます。
途中鎖場があったり登山ムードバッチリ。

七合目ロッジ

昼には少々早かったがこの先暫く山小屋なし。
7合目ともえ館で早めの昼食を頂きます。

昼飯!

12時前に腹ごしらえ。
5合目登り始めてから2時間が経過。
この牛丼1000円…しかし贅沢は言うまい。
標高2700メートルで温かい牛丼が食べられるだけで感謝しなきゃだ。

てんとう虫

こんな高山にも虫いるんだ…
6号目以降、人間以外の生物を見かけることはめったにないです。

鎖場

富士といえどもところどころ鎖場があります。
軽いノリで来ない方が良い。
素手&スニーカーでは危ない。

八合目!

8合目は始まってから終わるまで上下の幅が広い。
8合目で宿を考えるときは8合目のどこにするか場所を意識する必要あり。
ちなみに最上位は御来光館。

本8合目着

8合目が始まってから1時間は登っています。

標高3400メートル

山頂はもう目の前に見えるのですが、酸欠激しくここらで一泊。
じっとしていても心臓がバクバクしています。
身体がギリギリな感じ。
いやぁ標高3400メートルを舐めちゃいけません。
八ヶ岳最高峰でも3000メートルですから。
ここは更に高い。
なんか、金魚鉢の酸欠金魚みたいな状態です。
ビーナスラインの標高2000メートルなんて1400メートル下の世界。


酸欠、こんなに苦しいとは…


目の前に山頂が見えるのですが、酸欠で頭痛がひどく今日はここまで。

晩飯…

山小屋で飯に文句言ってはいけません。
出てくるだけマシ。
しかし…なんか言いたくなる。
が、しょうがないんです。
これだけ気圧低いと水の沸点相当低い。
90度前に沸騰してしまいますのでそれ以上上がらない。
残念ながらご飯が…旨い訳がない。
まさか圧力釜持参する訳にはいかないから。

夜更け

標高3400メートルから見る夜景は格別。
相模湾、東京湾、伊豆半島、房総半島とか、
さらにスカイツリーまではっきり見えます。
ギュウギュウ詰めの山小屋で熟睡できるわけもなく、
目を擦りながら2時に出発。

踏破!

あまりに悪天候過ぎて途中の写真など無し。
しかし山頂はトンデモナイ天候。
暴風雨?まさにそういう表現がぴったし。
今日は富士山最終日、山頂の小屋は全て閉まっています。
みんなエマージェンシーシートに包まって御来光を待っていますが、
オイラはとても無理。
滞在5分で引き返します。

8合目まで退避

だいぶ天候はマシになった。

ご来光

8合目へ戻ったところで御来光を拝むことができました。

6度!

8合目で6度。
山頂は2度。
さらに風速20メートル…
生きた心地しませんでした。

で、ササッと宿で朝飯を喰らい下山開始。

ひゃー

帰路は行きに目に入らなかったものが次々見つかります。
今回は水2リッター背負っていったので買うことはありませんでした。
背負って上がってるんだからしょうがないよね…
と思ったら大間違い。
以前富士山には通年有人の測候所があったので、
荷役用にブル道が山頂まで引いてあります。
夢壊してすいません。

真横に虹

コーヒー!

やはり山へ来たら一度はコーヒーを入れて飲みたい。
7合目まで降り、風も収まってきましたのでコーヒーを淹れます。
7合目といえどもそこそこの標高、結構低い温度で沸騰。


6合目

ここまでくれば下山したも同様。

振り返り…

兎に角酸欠がきつい。行くなら若いうちに。
筋肉痛は…帰宅してからやってきますので心配なく!
(もう年寄りだから…)